浜松市秋野不矩(あきの・ふく)美術館は、彼女の生地である、静岡県浜松市天竜区の二俣川近くの緑に囲まれた丘の上に建てられています。秋野画伯の作品を収集・展示すると共に、年に数回の特別展・企画展を開催しています。秋野不矩(1908-2001)画伯は28歳の時に昭和11年文展鑑査展で選奨を受賞して以来、つねに注目を集めてきました。日本画の要素によく含まれる花鳥風月を好まなかった画伯は、新しい日本画を創造することを目的に「創造美術」の結成に参加し、西洋絵画の特質を取り入れた様式で創作活動を続けてきました。54歳の時にインドのビスバ・バラティ大学(現・タゴール国際大学)へ客員教授として赴任した際にインドに魅せられ、以来、度々インドを訪れ風景や自然、寺院などをモチーフに、作品を描きました。また、ネパール、アフガニスタン、カンボジア更にはアフリカにも出掛けて創作のアイデアを求めました。平成11年に数々の功績が認められ、文化勲章を受章しました。
展示物と併せて注目したいのが、他に類を見ないこの美術館の建物自体です。藤森照信氏により設計された建物は、杉板、鉄平石など、自然素材がふんだんに取り入れられています。室内は藁入りの漆喰が塗られ、地元の天竜杉が使用されているなど、自然素材の温かみを肌で感じることができます。
また、藤森氏によって新たに設計され、地元・天竜産木材を用いて市民協働により制作された新作茶室「望矩楼」を2018年より屋外展示しています。(内部は一般開放していません)
また、藤森氏によって新たに設計され、地元・天竜産木材を用いて市民協働により制作された新作茶室「望矩楼」を2018年より屋外展示しています。(内部は一般開放していません)
望矩楼
そしてこの美術館の最大の特徴は、靴を脱いで鑑賞するということです。第一展示室には籐ござが敷かれており、第二展示室には大理石が敷き詰められています。鑑賞者は直に座って自由な角度から作品を鑑賞する事が出来るのです。
第一展示室
第二展示室
駐車場のある入口から丘の上にある美術館までは、少し長い坂道になっています。しかし、道沿いにある四季折々の花や緑を楽しんでいると坂道もさほど苦にはなりません。足の弱い方や車いすの方は、美術館入口まで車を乗り付ける事ができますのでご安心を。
柔らかな日差しの溢れるホールからは、眺めの良いテラスに出られます。ベンチに座ってのんびりと森林浴を楽しむことも出来ます。
第一展示室入口前で、スリッパを脱ぎましょう。ここからは、自然のぬくもりを直に味わってください。
館内には他に、秋野画伯が86歳のときにインドを旅した時の映像が見られるビデオコーナーや、ポストカードなどのミュージアムグッズが買える売店があります。2階の展示室は、企画展や市民ギャラリーとして利用されています。
■ 展示室内の撮影は禁止されていますが、ホールやベランダなど、建築物の撮影は可能です!
■ 声の響きやすい構造となっている為、話し声は出来るだけソフトに、静かにご鑑賞下さい。
Admission 【所蔵品展】 |
|||
中学生と70歳以上 | FREE | ||
高校生 | ¥150 | ||
大人 |
¥310 |
【特別展】 展覧会ごとに別途設定します
https://www.akinofuku-museum.jp/ (Japanese)
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ADDRESS 〒431-3314 浜松市天竜区二俣町二俣130
PHONE 053-922-0315
OPEN HOURS 9:30am - 5pm
CLOSED 月曜 (祝日の場合は開館し、翌日休館)
展示替時期、年末年始
TRANSPORT 新浜松駅より
[TRAIN & BUS]
遠州鉄道乗車「西鹿島」駅下車後(約32分)、遠鉄バス「二俣山東」行き乗車、「秋野不矩美術館入口」下車後(約7分)、徒歩約10分
[CAR] 新東名高速道路:「浜松浜北IC」から10分
2019.10.02 update
掲載日以降に、掲載内容は変更になる場合ございます。
また、掲載内容による損害等は、弊社では補償いたしかねますので、予めご了承ください。
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