江戸時代の趣と東海道の宿場文化を伝える
浜松市の西隣、湖西市に位置する、昔の面影が残る新居町には、歴史的建造物が随所に点在します。その内の一つである旅籠紀伊国屋資料館は、新居宿に二十五件ほどあった旅籠(今で言う旅館やホテル)の中で最大規模を誇り、創業時期こそ不明ですが元禄16年(1703)には徳川御三家の一つ紀州藩の御用宿となっていました。
明治7年(1874)の大火により消失しましたが、直後に二階建てに建て替え・増築され、昭和34年(1959)の廃業まで250年以上にわたり旅館を営んでいました。江戸時代後期の旅籠建築様式が随所に残る建物は、その後、平成13年(2001)の解体修理を経て、現在は旅籠と東海道の宿場文化を伝える資料館となっています。
一階にある風呂場や台所などからは、当時の生活様式がうかがえます。建物の中央を真っ直ぐにつき抜ける廊下の一部には、建築当時の板が今尚残っています。最も奥に位置する奥座敷は、大名など格の高い人が宿泊するために使われました。部屋からは風情ある日本庭園や、珍しい水琴窟などが見られます。
水琴窟とは、江戸時代の庭師により発案された日本庭園の装飾の一つであり、日本独自の音響装置です。長い竹の竿に耳を近づけると、なんとも言えない心地良い反響音を聞くことが出来ます。
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急な階段を上った二階には、襖で仕切られた部屋が並びます。約180cmの低い天井は、争い事などで刀を降り降ろせないようにするためとのことです。
部屋には、当時の旅人が使用していた道具が置かれています。担い箱(写真左)は行商人が品物を運ぶのに使われました。箱枕(写真右)は、髷(まげ)を結っていた当時の人々の髪型がくずれないように工夫された木製の枕です。実際に首筋にあてて、寝心地を体験することもできます。
裏手には、1874年の大火でも焼け残った土蔵があります。周りの板は、平成13年の修理で張り替えられましたが、内部の梁などは当時のままです。
Admission | ||
新居関所 幼稚園以下 |
FREE | |
小中学生 | ¥150 | (¥100) |
大人 | ¥400 | (¥320) |
紀伊国屋 幼稚園以下 |
FREE | |
小中学生 | ¥100 | (¥50) |
大人 | ¥210 | (¥150) |
新居関所と紀伊国屋 幼稚園以下 |
FREE | |
小中学生 | ¥200 | (¥150) |
大人 | ¥500 | (¥470) |
http://www.city.kosai.shizuoka.jp/2294.htm (Japanese)
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ADDRESS
〒431-0302
湖西市新居町新居1280-1
PHONE
053-594-3821
OPEN HOURS
9am – 4:30pm
CLOSE
月曜, 12/26 – 1/2
※ 祝日の月曜と8月の月曜は開いています
TRANSPORT
浜松駅より
[TRAIN]
東海道線乗車
「新居町駅』下車(15min)
徒歩8分
[BUS]
遠鉄バスターミナル4番のりば
舞阪町内 湖西市役所行き
関所跡下車徒歩1分
[CAR]
東名浜松西インターより30分
新東名三ヶ日インターより30分
駐車場33台分あり
2015.5.18 update
掲載日以降に、掲載内容は変更になる場合ございます。
また、掲載内容による損害等は、弊社では補償いたしかねますので、予めご了承ください。
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