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灯籠流し


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灯籠とは火が風などで消えないように、木枠と紙などで囲いをしたものをいい、日本の伝統的な照明のひとつとされています。灯籠流しとはその灯籠に火を灯し、河川や海に流す習俗のことをいいます。お盆の時期に行われ、精霊(ご先祖様の魂)が灯籠に乗って川を下り、海のかなたのあの世へ帰ってゆくという信仰に基づいていると言われています。その為、灯籠に灯す燈明には闇や迷いを照らす智慧の光という意味があるといわれています。

日本では、先祖の霊が家に帰ってくるとされているお盆の時期に、先祖を迎える為の「迎え火」というものを焚き、家の場所を示します。また、同じ様に先祖を送り出すときには「送り火」を焚き、先祖の霊が道に迷わないようにします。灯籠流しはこの「送り火」の一種とされています。道に迷うことなくご先祖があの世へ帰れるように、清らかな水に乗り、無事美しい魂で生まれ変われるようにと願いを込め、送り出しているとも言われています。

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しかし、その由来には諸説あり、また、地域によってお盆時期についての解釈が異なる為、日本全国で一斉に行われるものではありません。灯籠流しを行わない地域もありますが、灯籠流しを初めお盆の時期の習俗のほとんどは鎮魂の意味を込めて行われ、先祖を慮り敬う気持ちが込められているのです。






2015.5.29 update
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