浜名湖は、浜松市の西部に位置する日本で10番目に大きい湖で、南端で太平洋とつながる汽水湖としても有名です。海水と淡水それぞれの栄養素が集まる恵まれた環境には、魚貝類800種以上の多種多様な生物が生息していると言われており、昔から浜名湖とその周辺では漁業が盛んに営まれていました。また、その水質は、鰻、海苔、牡蠣、スッポンなどの育成にも適しており、それらの養殖も今なお行われています。特に鰻は「浜松と言えばうなぎ」と言われるほど有名で、沢山の鰻屋があります。冬に期間限定でオープンする牡蠣小屋も、おいしい牡蠣を求めて連日沢山の人が訪れます。
また、湖と接している遠州灘では、全国トップクラスの漁獲量を誇る、しらす漁が行われています。春から夏にかけて開催される「えんばい朝市」では、水揚げされたばかりのしらすが販売され、毎年大勢の人たちで賑わいます。
また、湖と接している遠州灘では、全国トップクラスの漁獲量を誇る、しらす漁が行われています。春から夏にかけて開催される「えんばい朝市」では、水揚げされたばかりのしらすが販売され、毎年大勢の人たちで賑わいます。
湖が太平洋と通ずるその周辺は今切(イマギレ)と呼ばれており、その今切口の北に弁天島があります。シンボルである大きな赤い鳥居が湖面に建っており、特定の季節にみられる夕日との共演は必見の価値がある、美しく幻想的な景色です。
Notes/今切
浜名湖はもともと太平洋と隔てられた湖でした。しかし、1498年の大震災と津波により隔てられていた部分が決壊し、現在のように海とつながる形状となりました。この時に決壊した場所は「今、切れた」という意味である「今切」と呼ばれるようになり、その後旅人達は渡し船で湖を往来せざるを得なくなりました。 南浜名湖遊覧船の「今切の渡し」コースは、30分ほどの遊覧で当時の旅人気分が味わえます。
西岸には、湖と山に囲まれた自然豊かな観光地、舘山寺温泉があります。温泉やホテルはもちろん、遊園地、動植物園、博物館などの観光施設も充実しており、夏場には花火大会、海水浴やマリンスポーツなどのレジャーも充実しています。
北岸には三ヶ日みかんで有名な三ヶ日町があり、みかん狩りが大変人気です。
北岸には三ヶ日みかんで有名な三ヶ日町があり、みかん狩りが大変人気です。
また、浜名湖を周遊する浜名湖遊覧船も、緑深い山々や、大地、波打つ湖面を湖上から眺める事ができ、自然を五感で感じる事ができ、オススメです。そして、湖畔沿いを走るサイクリングも人気で、レンタサイクルも可能です。浜名湖遊覧船は自転車も一緒に載せる事が可能なので、様々な楽しみ方が可能です。
Notes/浜名湖SA
東京と大阪の中間地点に位置する、東名高速道路の人気サービスエリア「浜名湖サービスエリア」には、日本で唯一、サービスエリアからでる遊覧船があります。期間限定の船で、地元漁師の解説ガイド付きの、天候が良ければ富士山も見える20分の浜名湖周遊コースです。東名高速道路の下を通るなど、陸からは決して見ることのできない景色を楽しむ事ができます。
そして、浜名湖の豊かな自然環境は、漁業だけではなく、繊維・楽器・輸送用機器といった新しい産業を開進させ、トヨタ、スズキ、ホンダ、ヤマハなど世界に名だたる企業がここから生まれました。そして、船外機の生産量は、浜名湖が世界シェア63%を占め、水上オートバイは世界No.1の市場占有率を有し、現在もマリーナやボート、船外機の研究・製造拠点では、湖上でテスト走行などを行っています。浜松の漁業や農業、そして様々な産業と浜名湖は、今も昔も切り離せない、密な関係をたもっているのです。
浜松には、浜名湖周辺だけでも、一日では回りきれない観光スポットが数多く点在しています。観光だけではない、様々な歴史を持つ浜名湖、是非お気に入りの景色、お気に入りのお店、レジャーを発見して下さい。
2018.10.18 update
掲載日以降に、掲載内容は変更になる場合ございます。
また、掲載内容による損害等は、弊社では補償いたしかねますので、予めご了承ください。
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